初心者のためのギター選び方 サウンド編
今回はギターを選ぶ際に考えられる要素の2つ目、サウンドについて考えてみましょう。
「ギター=楽器」ですから、サウンドが大切なことは「大前提」です。
その大前提を踏まえた上で、初心者が初めてギターを買う時は「あまり意識しなくていい」要素なのかなと考えています。
正確には意識ができない(しづらい)要素だと思うのです。
これからギターを始める人はまだ経験値が少ないので「いいギターのサウンドがどういったサウンドなのか」という基準自体が、まだない方がほとんどではないでしょうか?
その基準がない状態で、いい音のギターを選ぶというのは、不可能に近いと思うのです。
そういった「感覚や経験が不可欠」な要素なので、初心者の方は「あまり意識しなくていい」要素とさせていただきました。
ここで少しサウンドについて考えてみましょう。
そもそも私たちが聴いているギターのサウンドに関する要素とは、
1、ボディやネックの木材
2、各パーツの材質
3、それらのパーツを1本のギターにまとめる組み込み作業
(エレキギターの場合は)
4、弦振動を電気信号に変換するピックアップ
5、その信号を増幅させ音を出力するアンプ
6、音に様々な効果を与えてくれるエフェクター
など様々な要素が絡み合っています。
考えただけでも難しそう…
ただ、せっかくこのブログを読んでいただいたのでここでひとつ、初心者でも見分けがつきやすいサウンドに関する要素「ピックアップ」について少しお話をさせていただきます。
ギターの弦振動を電気信号に変換する為のピックアップですが、代表的なものが2つあります。
1つは「シングルコイル」、もう1つは「ハムバッカー」と呼ばれるピックアップです。
写真を見ていただくとパッと見でわかるように、形が違いますよね。
それらのピックアップの特徴として
■シングルコイル
・高音のつよいジャキッとした歯切れのいい、明るいサウンド
・ハムバッカーに比べて、出力が低いモデルが多いので、繊細なニュアンスを出しやすい
・ノイズを拾いやすい
■ハムバッカー
・低音が出やすいので、歪ませた時のズンズンといったロックな感じや、クリーンサウンドではジャズのような甘いトーンのサウンドが出しやすい
・シングルコイルに比べて、出力が高い
・ノイズに強い
以上の特徴を覚えておくと、初心者の方でも何となくサウンドのイメージができ、ギター選びの参考になると思います。
ただ先にも述べてありますが、ピックアップは「私たちが普段聴いているギターのサウンドを作る為の要素の1つ」でしかないので、シングルコイルが搭載されたギターでもロックやジャズの音楽ができますし、逆にハムバッカーが搭載されたギターでも歯切れのいいファンクなどの音楽を楽しむことができます。
余談ですが中には「シングルコイルの形をしているのに、構造はハムバッカー」だったり、「ハムバッカーのような形で、構造はシングルコイル」のピックアップがあったりします。
難しいですね(笑)
そして同じ形状のピックアップであれば、購入後に交換もできるので、自分好みにカスタマイズしていくのも、ギターの楽しみの1つではないでしょうか?
いろいろ書きましたが、このブログが少しでも皆さんのギターを選ぶ際の参考になることを願っております。
0コメント