音楽理論は必要なのか? その2
音楽理論は必要なのか?今回も考えていきたいと思います。
前回も書きましたが、音楽理論を勉強しようとするきっかけは「曲を作りたい」「アドリブをできるようになりたい」等ではないでしょうか?
まず大前提として覚えておいて欲しいのは「音楽理論を勉強しなくても曲は作れるし、アドリブをできないことはない」ということです。
それと合わせて「音楽理論を勉強したからといって曲が急に作れるようになるわけではないし、アドリブができるようになるわけではない」ということ。
例えば曲のメロディを考える時によく言われる「鼻歌作曲法」というものがありますが、そこには音楽理論の必要ありません。
その人が今まで聞いてきた音楽や、好きな音楽に影響されてメロディが出てくるものです。
つぎにアドリブについてですが、よくアドリブを英会話に例えることがあります。
皆さん学生時代に英語を授業で習ったことがあると思いますが、私たちが日常会話で日本語を話すように、英語でコミュニケーションを取れるという人は少ないのではないでしょうか?
情けない話ですが、僕の英語力は英語を母国語とする幼稚園児にも勝てないでしょう。
学生時代の英語の試験ではそこそこの成績を取っていたにもかかわらずです。
逆に英語を母国語とする外国人の幼稚園児は、英語(彼らにとっては国語になるのかもしれませんが)を一度も学んだことはないでしょう。
それでもしっかりアドリブでお母さんやお友達とコミュニケーションを取っています。
つまり勉強としての理論はそこに必要ないということになります。
だいぶ音楽と話が逸れましたが、アドリブをするのに「音楽理論が絶対的に必要なものではない」「音楽理論を知らなくてもアドリブはできる」ということをご理解いただけましたでしょうか?
ここまで読んでいただいて、僕のことを「音楽理論否定派」に思われている方もいるかもしれませんが、じつは僕は「音楽理論を学んだ方がいい」と考えています。
音楽学校在籍時にいろんなことを学びましたが、そこで学んだ中で今一番役に立っているのは音楽理論かもしれません。
次回はその理由についてお話ししたいと思います。
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